sseze's blog

インターネットとガジェットが好きな人のブログです

台風で自宅待機だったので、実名制vs匿名制※1の行く末についてちょっと考えてみた

今日は10年ぶりの大型台風が通勤時間帯を直撃する予報が出ていたので、会社が午前中は自宅待機にしてくれていた。

お昼まで寝てるのはなんだか勿体ない気がして、自宅待機で会社のメールを読んだり、Vimの設定したりして午前中は過ごしていたんだけど、お昼くらいにFBでshimizu氏が興味深いポストをしていたので、その根拠が知りたくて少し突っ込んでみた。

自分:
その根拠は?

shimizu氏:
オフラインとオンラインの境界線が無くなっていくと思うから。
その前提としてオフラインでは、どんな個人がそこにいるのか、という信憑性と安全性のもとにコミュニケーションが成り立つことがほとんど。匿名を前提としてやりとりをすることは、少ない。オンラインでもそのような形に近づくのではないかと。匿名性文化もどこかで残り続けるだろうが、マジョリティは実名性になると考えている。

自分:
根拠がやや主観的かなぁ。「実名制がマジョリティになって欲しい」願望が見え隠れしてる感じ。

確かに、オフラインとオンラインの境界はなくなっていってるのは周知の事実。
だけどそれと「個人が特定できる信憑性のあるサービスのみが生き残っていく」ことは必ずしもイコールではないんじゃね。実名制のFacebookだって信憑性のうっすいアカウントはゴロゴロ出てくるし、逆に従来の匿名性、あるいは半匿名性で生き残ってるサービスの住人が信憑性のうっすい情報ばかり垂れ流してるかと聞かれればそうではないでしょう。
重要なのは
「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」と、
「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」
がそれぞれ何なのか?をもっと精査することだと思う。

あと、この辺はネットリテラシーの話とも絡んでくるかな、と。使う側のリテラシーが低かったら個人が特定できても単なる馬鹿発見器にしかならないってのがTwitterを実名制で使ってわかった教訓だと思う。

shimizu氏:
いいね!

「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」
「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」
↑これぜひ考察聞かせてほしい!

自分:
「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」は

相手の顔がわかる環境で安心・信頼感のもとで発信をしたいという欲求
第三者(社会)に自分の存在をアピールしたい、外部へ発信していきたいという欲求(→ 自己顕示欲)

に分類できるかなと思ってて、現状の日本だと、

前者がLINEユーザー
後者がFacebookユーザー

にに多く見られるのではないかと。

一方で「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」ってのは

個人が特定できることへのアンチ心理
・「特定厨こわい」等、実名制のマイナス面への警戒心 (→ 2ch民、mixiユーザー)
・個人を特定されると何か不都合がある (→ 2ch民、増田民)

そもそも実社会とは切り離して考えたい
・個人名が特定されると実社会で悪影響が出る (→ いろいろありそう)
・ネット上では実名よりもハンドルネームの方が名が通る (→ いろい(ry)

とかとか…まだまだ探せばあるかも。

自分:
個人が特定されることのメリットとデメリットがちゃーんと分かってる人だけなら、完全実名制でみんな幸せかもしれないけど、現状だとネットユーザーのリテラシーってそうはなってないので、全部が全部特定できちゃうと不幸な運命たどる人が多く出てきて居心地悪い人出てくると思う。

「特定できない」をデメリットとしてしか考えるんじゃなくて、もっと視野を広げて、使い方によってはメリットもあるってことを訴えていかないと、匿名性文化圏で育った我々の強みが薄くなってしまう気がする。

自分:
↑読んでて思ったけど、
> ・個人を特定されると何か不都合がある (→ 2ch民、増田民)

> ・個人名が特定されると実社会で悪影響が出る (→ いろいろありそう)
は言ってること被ってるかも。

一応半匿名制のWebサービスを運営する会社の人間として、皆さんが実名制サービス匿名 or 半匿名制サービスについてどう思うか聞いてみたくなって、久々にブログに投稿してみた。

その手の本とかで情報仕入れたりしてないので、自分の情報も間違ってるかもしれない。
ぜひ忌憚なき意見をいただければと思います。



※1 訂正:s/匿名性/匿名制/

これから卒業研究を始める皆さんへ

そろそろ卒研生が研究生活を始める頃だと思うので、何かの参考になればと思い、昨年の僕の卒研のまとめを書いてみることにしました。
元々、新B4生の前で発表しようと思って書いた原稿を原文としているので、若干読みにくいかもしれませんが、まぁその辺は良しなにご理解ください。

自然言語処理との出会い

僕が"自然言語処理"と出会うまで。

  • 中学くらいからAMラジオを聴き始める
  • 受験期にネットラジオ(Podcast)の面白さに取り憑かれる
  • 2009年度調布祭オタクバトル「電通大一のネットラジオオタク」で準優勝(B1調布祭)
  • 自分でもPodcastでラジオ番組を作ってみたりもした(黒歴史)
  • 学芸大での言語処理研究をしている学生さんとの出会い「自然言語処理」という言葉を初めて知った(B2前期)

西野先生の授業にて

アルゴリズム基礎論(B2後期)・計算機システム(B3前期)などの授業中の雑談だったと記憶してるが…

  • 「これからはWebを解析する技術者が必要!」
  • Googleが採用する日本人技術者には、自然言語処理をやってる人が多数!」

などのお話をしていた

→ このぐらいの頃から、西野研で研究がしたいと思うように

卒業研究でやりたかったこと

ラジオ×自然言語処理=ラジオの内容の解析、及びデータベース化

  • 面白いラジオ番組に出会うためには、数時間分のラジオ音源を聞かねばならず…
  • 当時、ラジオ番組にはパーソナリティがまとめたインデックスが付いていた
  • 自分の配信していたラジオでもインデックスを付けていたが、その文章をまとめるのに一苦労…

そこで…
ラジオ音源を入力すると、自動的に内容の要約を出力するシステムを夢想してた
(今となっては何もかも懐かしい…)

実際の研究テーマ

「テキスト自動要約手法を用いたWebページ閲覧の効率化に関する研究」

→ ラジオどこいった?

4 - 6月

4月当初の先生とのやり取り

自分「ラジオの要約の研究がしたいです」
先生「卒研ですべてやるのは難しい。もっと内容を限定したほうがいいよ」
先生「ラジオ音源の音声認識の研究がしたいのか、要約の研究がしたいのか」
自分「では、要約の研究をさせてください」

学会誌の精読作業

手始めに情報処理学会誌のテキスト自動要約に関する記事を精読する

(先生の狙い)
⇒ テキスト自動要約の基礎知識を習得する
⇒ 知識を付けた上で、最終的な卒研テーマを決定する

自動要約そのものの興味よりも、
検索結果(Webページ・Podcast)を提示する一手段としてのようやく技術に興味がある。「音声ファイルの可視化」が目的。

「音声ファイルの可視化」とは…

音声を聞く以前に、簡素な文字情報として表すことができれば、音声を聞かずして内容を確認することができる。例えば「タグ情報」の付加など。

音声の文字化には、Juliusと呼ばれるソフトウェアや、Podcastの内容を自動的に文字化するPodcastleというWebサービスの利用を考えていた。

タグ情報の取得応用例として「フォークソノミー」の実例のWebサービスなどについて調査していた。

先生「それらのソフトウェアのチューニングだけでも困難」
先生「応用例では、どのような要約手法が使われているか?」

(;^ν^)ぐぬぬ…

7月

  • ツールや応用例にばかり気を取られてしまい、肝心の実装方法についての知識が乏しいことを知る
  • オライリーの「入門 自然言語処理」を精読するためのゼミを開く

この時点で、既に研究室内中間発表1ヶ月前

研究室内中間発表

  • テキスト自動要約について調査してきたことを説明
  • 研究方針としては、テキスト要約の王道に倣い、重要文抽出と文圧縮による「キーワード自動抽出」を目標とした
  • また、周辺知識として、同義語獲得のための「日本語版 WordNet」や、「機械学習」などの統計的手法の活用を盛り込んでいた

8 - 9月

オライリーの「入門 自然言語処理」を読み進めるものの…

  • 慣れないPythonに四苦八苦して、なかなか研究の核心部分に着手できず…
  • Python自然言語処理ライブラリは、英語に最適化されており、まずは日本語用に環境構築する必要があった。環境構築でも時間を取られ研究に進めず…

学科内中間発表

1週間前に、
「参考文献に先行研究が一つもないのでは?」
「君の研究にはそもそもバックボーンとなる研究がない」
「一からやり直し。」
死刑宣告を受けた

  • 先行研究として「構文片」と呼ばれる修飾節と被修飾節の対で構成されたキーワードを使った研究を、偶然にもバイト先の先輩から教えて貰う
  • 先行研究では、新聞などの文語調のデータを取り扱っていたのに対し、Webなどの口語調のデータで、構文片を獲得する研究として、仕切り直す

10 - 11月

Amebaブログ(アメブロ)を使って、ブログ記事からキーワードの取得を試みる

  • 形態素(単語)の単位が細かく、内容を表す単語が取れない
  • そもそも、芸能人のブログの要約を読みたい需要はあるのか?

→ 口語調のテキストの例として、ブログを選んだが、需要に疑問があった

"はてなブックマーク" の人気エントリー(ホッテントリー)の解析

  • 一定数支持を集めてる記事集合には、何らかの「わかりやすい」書き方が存在するのではないか
  • 口語テキストの中では、比較的くだけた表現の少ないデータが取れる
  • 技術的話題が多く、文書量も多いため、要約が求められていると考えた
  • 集合知によるタグクラウドが既に存在
  • 評価用の教師データとして使用できる可能性があるのではないか

統計的手法<視覚的特徴

「視覚的に強調された単語」=「筆者の訴えたい情報」と捉え、なぜかWebページのCSS情報の取得などに走り、一時統計的手法を無視し始める

→ 中間発表での内容と大きく乖離し始めたため、CSSの解析は止め、統計的手法を取ることにする

ここでも環境構築に悩まされる

  • htmlデータから、内容と思わしき要素のみを抽出したいのだが…
  • 結局、はてなブックマークのdescription(抜粋文)データを使うことに…

12 - 1月

MeCab辞書の強化

形態素解析MeCabは、細かい単位での単語の分かち書きは得意だが、特徴語を表す「複合名詞」を獲得することが苦手

そこで…

形態素解析の精度を上げるために、既に口語調の単語が多数登録されている

のタイトルリストを使い、Webテキストに強い辞書を作成した

複合名詞の獲得

構文片のような就職関係を用いたキーワードを取る代わりに連続した名詞節をキーワードとして取得するようにした

システム実装と卒業論文執筆、及び発表

  • 結果が出始めたのが12月末
  • 1月中旬までに実装を終え、その後卒業論文を執筆
  • 発表もなんとか乗り切ることができた

総括・伝えたいこと

研究と勉強は違う

「勉強したいこと」と「研究したいこと」は全く違う。
勉強しながら、研究を進めることの難しさを痛感した。

あと、研究のための環境構築はなるべく早いうちに終えておくことを強く推奨する。

「自分のやりたいこと」を実現するための道筋を考える

「自分がやりたいこと」は先輩はおろか、先生だってわからない。
アイデアはあっても、それを実現するための明確な道筋を見積もれてなければ、その道を模索するだけでも苦行になる。

日々目先のことに追われがちな人は要注意

西野研では、毎週のゼミ発表、研究室内・学科内中間発表、UEC-daと自分個人の研究時間以外にも、リソースを割かなくてはならない。
目先のゼミ発表にばかり気を取られて、研究生活全体の進捗状況を顧みないと、自分のやりたいことはおろか、卒業研究そのものさえも立ち行かなくなる。
全体を見通すことが苦手な人は、おそらく西野研では苦労するので、今から準備しましょう。

困った時に先輩に頼れるよう、できるだけ研究室に通いましょう

バイトがフルタイムだった関係で、週2日程度しか研究室に顔を出さなかった。
研究が上手くいかなくなると、先輩に「研究大丈夫か?」と心配されるのが嫌で余計に研究室から足が遠のいた。
けど、そうなる前から研究室に通う癖を付けていれば、先輩からのアドバイスももっと早い段階で聞けただろう。

個人の研究のために、なぜ「研究室」という組織が存在するのか

やはり、それは研究が一人の力だけではどうしようもなくなるときがあるからだと思う。後輩が困っていても、研究室に来なければ、先輩は様子を伺うことすらできない。困ったときに助けて貰えるよう、研究室にはなるべく通いましょう。

新卒研生の皆さん、悔いのない1年をお過ごしください。

僕が理系単科大の夜間主コースに通った4年間を書けるだけ書いてみた

年度末かと思ったら、これ書いてたら新年度になってしまいました。

卒業旅行(企画した|行った)り、社会人になるのを前にいろいろな人と(会った|飲んだ)り、一人暮らしを始めたりと、卒研終わってからもバタバタしてたのですが、

去る、2013年3月25日に、無事大学を卒業しました

工学の学士になったようです。

ということで、卒業できた喜びに任せて、ずっと書きたかった記事を書くことにします。

思えば4年前の2009年2月。当時の僕のスペックはこんな感じでした。↓

  • 1月に20歳になったばかり。
  • 大学浪人2年目。(つまり二郎…もといニ浪)
  • 高校、大学と、一度も受験が上手くいったことがない学歴コンプ。
  • そしてこの年も私立受験にすべて失敗してた。
  • ピザデブ。

絵に書いたようなゴミ人間ですね、本当にありがとうございました。

そんな中、最後に残ったのが国立大学二次試験でした。

二浪の時は私大受験に切り替えていたので、国立大の出願はホントにオマケ程度にしか考えてなくて、出願は前期のみ、しかも夜間主コースというところに出願していました。

当時うちの大学は学部改組前で、各学科とも昼間コースと夜間主コースというのが併設されてました。
夜間主コースの受験科目はセンター3科目(数・理・英)、二次試験2科目(数・理)。
つまり私大理系受験生でも受けられる訳ですね。
(一応センターは5教科7科目普通に受けてたけどね)

大受験にすべて失敗してしまった僕に残された切符は、この夜間主コースのある国立理系単科大学一択でした。
夜間って何だ?二部生になるの?そんな悠長なこと考える暇もなく、2月中頃からの記述試験対策を始めました。
毎日ガムシャラに勉強して、寝るといつも大学に落ちる夢を見てしまってハッとして、また机に向かって、勉強して…酷い精神状態でした。

そして迎えた2月25日。
忘れもしません。
時間ギリギリまで鉛筆を走らせて答案用紙を真っ黒にして帰りました。

3月初旬。
なんとか首の皮一枚で大学に合格しました。
当時は自宅浪人だったのですがあまりに嬉しすぎて、わざわざ予備校時代の恩師に報告しに行ったのを覚えています。

4月6日。
入学式は桜満開の晴天模様でした。
ようやく大学に入ることが出来た嬉しさ半分、一方でこれから夜間主コースという道をどう進んでいくのか、不安も半分な感じでした。

1年前期

この頃は「二浪で夜間主コース」ということにコンプレックスを抱えていました。そのため、必死に忙しい毎日を演出していたように思います。

夜間主コースの授業は、通常は17:45〜21:00(2コマ/1日)。
ただ、うちの大学では昼間の授業も一部取ることができたので、朝9:00の授業から受け始めて、夜間主コースの授業が終わる21:00まで大学に居るような感じでした。

それに加えて空き時間や放課後に、部活をやったり、委員会の仕事をしたり、あとは教職科目の履修したり…

でも流石にそれも限界がきて、6月頃にパンクしてしまいました。自分のキャパシティというものを知り、ひとまず弓道部を辞めました。
(時間帯的に続けるのが厳しく、また体育会系の飲みに付いていけなかった)

一方で委員会では夏合宿で幹事をやったことで同期や先輩に認知してもらい、特に先輩には、とても可愛いがってもらって、よく飲み会やカラオケに連れてって貰いました。

毎日非常に忙しくて体力的にはかなり消耗するものの、毎日大学に行くのがとても楽しくて(なんと勉強までもが楽しい!)、あまり辛いとは感じていませんでした。
特に今と違うのは、通学時間を全く苦と思っていなかった点。僕は千葉の実家から大学に往復3時間以上かけて通っていたので、特に朝・終電のラッシュが相当辛いのですが、この頃はへっちゃらなくらい、大学が楽しかったです。

1年夏休み

夏休み頃からイベント運営スタッフのアルバイトをしていました。学期中は授業や実験で忙しかったので、長期休みの間や、日曜日だけ入っていましたが、お客さんのクレームに対応したり、現場によって違うスタッフさんの顔と名前を覚えたりと、このバイトのお陰で目一杯コミュ力が鍛えられた気がします。

1年後期

前期の教訓を踏まえて、昼の授業は必要最小限にとどめました。(でも20コマ超と未だに少し多い)
1年の頃は授業受けるのが趣味みたいな感じだったのですが、僕の中では20コマあろうと30コマあろうとあまり関係なくて、様々な授業が相互に関連し合っている感じがしたので、いろいろな視点で見られることに面白みを感じてるような、そんな感じでした。(若干、まとまってない気がするけど)
この頃の講義は教職科目も含めて一般教養的なものが多かったので、そういう見方をしていたのかもしれません。

委員会は文化祭で店を出したり、'09代の委員長になったりした頃。委員長のメリットは昼間生とコネクションを多く持てることだったので、仕事は大変そうだったけどリーダー職を引き受けることにしました。

2年前期

昼間にうちの大学で授業と取るよりも、単位互換で他大学で授業を受ける方が単位的にオイシイことを知り、学芸大にも通い始めました。
相変わらず毎日講義に出まくっていたのですが、この頃から徐々に大学の講義に対して違和感を覚えるようになりました。(詳しくは、2年後期で書きます)

一方、委員会では委員長職が本格化し始めて、新入生歓迎イベントを運営したり、学友会総会(高校までの生徒総会のようなもの)を運営したりと、半ば、イベントスタッフのようなの仕事をよくしていて、アルバイト経験の恩恵を受ける場面が多々ありました。
委員会活動の中核に関わっていくことで、昼間生にも徐々に名前と顔を覚えて貰うことができ、夜間生でもシャカリキに動いていれば認めてもらえるんだ、ということを知りました。この頃から徐々にコンプレックスからの脱皮が始まりました。

2年後期

1年生から2年前期までに、必修以外の単位はほぼ取り終えていたので授業数は大幅減。ということで、夜学生らしく(?)昼間は会社で働き始めました。
普通のバイトと違って単に「お金を稼ぎたい」では雇ってもらえないので、自己PRを考えたりして、バイト就活みたいなことをやってました。10社目で代々木のWeb制作会社に雇ってもらえることに。

大学の授業を取らなかった理由

単位が十分に足りていても、取りたいだけ授業を取ることはできるし、単位なんか取らなくたって、モグリで授業を聞くことは可能です。(実際、そうやって聴講してた講義もいくつかありました)
でも、常勤の先生よりも非常勤の先生の方が熱心に授業をやってる現実を見て大学という場所に違和感を覚えた*1し、大学の講義を聞いてるより、もっとモノづくりについて勉強したい!という思いが段々高まりつつある時期だったので、会社に潜入して現場の空気を吸いたいという思いから、会社で働くことにしました。

一方で委員会では先輩たちの追いコンの(企画|運営)を終えて、委員長の任期を満了しました。追いコンでは1年の頃から撮り溜めた写真を同期みんなでアルバムにして先輩にプレゼントしたのとか好評だったなぁ。

3年

4月中盤にアルバイトを転職をし、インフラ屋さんに入社しました。
この頃はまだソフトウェアエンジニアというより、もっと低レイヤーのエンジニアになりたかったので、サーバーやネットワークに明るいインフラ屋さんを選択しました。(元々、通信工学系の学科に入ったのもそういう理由があった)

ところが、ひょんなことから社内システムを作ってくれないか?という話になり、インフラ会社に籍を起きながら、ソフトウェア開発のいろはを勉強することに。
よき上司・先輩に恵まれ、それまで知らなかったオブジェクト指向の考え方とか、バージョン管理とか、もちろんLinuxサーバーのこととか等々…本当にいろいろなことを勉強させて貰いました。

授業は専門科目に移行し、情報工学・通信工学の基礎を勉強していたのですが、実験レポートが毎回キツくて、バイトとの両立がなかなか大変でした。

3年夏休み

学部3年の夏といえば、夏の風物詩と言わんばかりに、会社にインターンに訪れる学生がしばしば見られます。僕がいた会社も例外ではありませんでした。
その年は僕の上司がインターン生の教育担当だったので、一緒にバイトしていた数名で、Webシステムの開発〜仮想化技術を使った運用までを扱う教材を作って、同じ学部3年生のR大の子たちにレクチャーする仕事をしたりしていました。インターンをする経験はよくある話ですが、インターン生を迎える経験というのは聞いたことが(ない|なかった)ので、とても貴重な経験だったように思います。
また、それまで低レイヤーに向いていた志向が、上から下まで全部出来るようになりたいと思うきっかけにもなり、後の就活では、主にWebサービスの運営会社を受けることに。

4年生になるのを目前に控えた3年の後期。
自分の進路を就職にするか、進学にするかで悩んでいたとき*2に、アルバイト先の上司(とそのまた上の上司)に相談にのっていただき*3、まずは大学院に進んだ後でも困らないように一度就活してみることにしました。
id:k_kinukawaさんに「会社見学に来ないか?」と誘われたのは、ちょうどこの時期で、見知った会社の中を見学するのは初の体験でした。
そこで、会社のサービスのイメージと、会社そのものの魅力は違うことを知り、その後の就活ではサービスのイメージに捉われず、その会社で働くメリットについて考えるようになりました。
就活ではWeb系の会社の選考を数社受けてみたのですが、結局、最初に見学したミクシィ社の内定を受けることに。ミクシィ社を選んだのは、id:k_kinukawaさんが在籍していることは基より、何より業界トップレベルのエンジニアが多数在籍している環境から刺激を受けることが、大学院に進学するよりも自分にとって価値があると思ったからでした。

4年

卒業研究では自然言語処理を専攻したのですが、これが予想をはるかに超えるクセモノで、卒研から逃げるようにアルバイトに熱中していきました。そのため、4年生の1年間の研究生活はあまり良い印象がありません。(詳しくは以前のブログに書いた通り)

卒研が終わった今、自分には研究者の素養(新規性のある着眼点・一つのことへの執着心 etc...)があまりなかったように感じます。今は進学ではなく就職を進路に選んだのは正解だったように思うし、惰性や猶予の気持ちだけで進学しなくて本当に良かったと思っています。
ただ、卒研に100%没頭できていなかったことも良い研究が出来なかった原因の一つのようにも感じているので、今後、この考えはまた変わってくるかもしれません。

この4年間を振り返ってみて

4年前、最初は夜間主コースということに引け目を感じていました。
でもこうやって4年間を振り返ると、ある意味そのコンプレックスの裏返しで、すごく密度の濃い4年間を過ごすことができたと思うし、いろいろなことにチャレンジした経験のすべてが、自分の血となり肉となっていることを実感します。

夜間主コースというのは"コース"であって、学部学科ではないので、経歴上は昼も夜もありません。そのため就活の履歴書にも「夜間部」や「二部」といった表現は入りません。
ただ、入学したて頃は「大学院に進学して学歴コンプを解消したい!」って考えがどうしても拭えませんでした。

でも今だったら、そんな理由で大学院に行くべきじゃないと思うし、夜間主コースだからといって昼間コースと違う生活を送ってたかと訊かれれば、それは否です。昼間に授業を受けたければ受けることができたし、昼間の友達を作りたいと思えばそういう環境に身を置けば良いだけの話です。

要は、自分の気の持ちよう、実現するためのモチベーションさえあれば、どうにだって物事を運ぶことは可能なんだと思います。

今は夜間生であったことにまったく引け目を感じません。
というより、前半の2年間では昼間生のような生活スタイルで過ごせたし、かつ後半の2年間も夜学生の地の利を生かして、IT企業の中にドップリと浸かって自分の好きな勉強をすることができたので、むしろ得をした方だと思います。(内定というオマケまでついてきた)

明日(というより今日)からいよいよ社会人です。
周りの同期の中ではおそらく自分が学歴でも技術力でも最弱クラスでしょう。
でもそんなことでネガティブになっていても仕方ない。
ハイレベル集団の中に入ることで、自分自身も引っ張られてレベルアップできる!
やった!ラッキーじゃん!自分最弱クラスでよかった!
そのぐらいポジティブな方がいいです。

はてなブログ for iOSのアクセス解析について

iPhoneはてなブログを書く際に便利なはてなブログ専用アプリがある。

 
 
ブログ書こうと思って久々にアプリを立ち上げてみたら、
 
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えっ、ってなった。
 
こんなブログでも、今日(このブログを書く現在)の時点で既に38アクセスも稼いでいる。
 
botなのかもしれないけど、でも既に8000件近いアクセスが成されてる訳ですね。
そろそろ年明けのブログを有言実行して毎日ブログ書かないと、定期的に観測している人にいい加減ボコされるんじゃないかと思うので、ちゃんと書きます。ひとまずは下書きの13件の記事あたりから。
 

でもその前に「卒業しましたブログ」書かないとね。

ネットラジオの旧友に会ってきた話

昔、一緒にネットラジオをやっていたラジオ仲間と、数年ぶりに会ってきた。
諸事情あって、SNSは何もやってない人だったので、会うのが本当に久しぶりで、積もり積もった数年間の近況報告をし合っていたら、気づけば居酒屋で4時間も話していた。

最近はSNSが発達してきて昔の友達でも簡単に近況を知ることができる。
だけどそれ故に、本当の意味での「お久しぶり!」という感覚を受ける人が少ないように思う。だって相手の近況はいつも見てるし。
始めは、久しぶり!と声は掛けるけど、相手も自分も、SNSありきで話をすることが多かったので、あまり新鮮味がないというか。

それに対して、今回見たく、普段なかなか会えない関係の友人に会うと、話す度に「実はこの話にはこういう裏があって」という感じに一つひとつの話をより掘り下げて話せるので、なんだかそれがとても新鮮な体験に思えた。SNSが浸透したからこそ、感じる新鮮味だ。

と同時に、この数年間での自分の変容も、相手を通して感じることができた。
たった数年の間だけど、環境が目まぐるしく変わっていく中で、自分の価値観もかなり変化していることに気付かされた。
特に昔はネットラジオを配信してたこともあって、最近のネットラジオ界隈の話をする中で、自分はかなりラジオから離れてしまったんだなぁ、ということをしみじみと感じる場面があった。

最近はネットラジオに対する熱意が低いというか、あまり生活の中でプライオリティが高くない位置付けになった。受験生、浪人生という環境があったからこそ、ラジオに熱中する土壌があったということなんだろう。

大学4年間はあまり余裕のない生活をしていたので、なかなかラジオに情熱を傾けられなかったけど、今でも数ヶ月に一回程度、某番組に出演しているので、今後は昔よく聞いていた番組も追っかけていこうと思う。

そういえば卒研から開放されてました。

はい。
卒業研究の話です。
去る、2月7日(木)に、卒業研究発表会を無事通過しました。
これをもって、卒研から開放です。やったー。

研究室では自然言語処理を研究するグループに属して、Webのキーワード自動抽出とかについて研究してましたが、まぁあれです。僕には(向いていない|気が早すぎた)研究でした。

以下、しばらく愚痴を吐きます。ご容赦ください。


そもそも、自然言語処理を専攻に選んだのは、ネットラジオ好きが高じて、音声ファイルの自動分類・整理をしよう!と思っていたのが始まりだったんだけど、卒研が終わった今考えてみると、卒研の1年でやるにはあまりに無謀な挑戦でした。

卒業研究には2種類あると思います。

  • 先輩の研究を引き継いで、先輩の論文を先行研究として引用する方法
  • 新しい研究領域を開拓して、研究室に頼らず自分で先行研究を見つける方法

このの2種類です。

前者にはオリジナリティが薄いです。
また、必ずしも自分の思い通りに事が進まないこともあるでしょう。
でも頼れる先輩や研究室の存在が最大のメリットで、とりあえず研究の仕方を覚える上では断然こちらのほうが有利です。

一方、後者はどうかというと、
自分の思い描く研究がしたい、人とは違うことをしたいのなら、何のしがらみもなく、とにかく自由なので、やりたいことをやれるというメリットがあります。
でもこの「自由」というのは、それなりにキツいです。
先輩や研究室が研究について直接的な指導をしてくれるということはまずなく、わからないことがあれば必死こいてググったり文献あさるしかありません。


結果を言ってしまえば、僕は後者を選んで、そして失敗しました。

まだ誰も達成していない、研究が難しい領域である、ということは研究室に配属される前に先生や先輩に口酸っぱく言われてきたけど、わかったような顔をして、全然わかっていませんでした。

配属される前は、先輩の研究を参考にすることが、如何にありがたいことか、というのがわかってなくて、研究はすべてイチから自分の手で行うつもりで考えていたみたいだけど、これがすべての間違いの元凶でした。

自然言語処理の基礎知識については授業で触れることはなく、独学で進める他ありませんでした。
お陰で3年生までに勉強した、信号処理とか電気電子工学とかは、教養程度の知識にしかならず、本当に勿体ないことをしたと思います。

また、新しく作ったゼミゆえ、研究室に自然言語処理の資源はなく、また先輩の研究を引き継ぐということもありませんでした。結果、先行研究の選択は各個人のセンスに任されることになったわけですが、僕にはそのセンスがありませんでした。


正直な話、研究室選び間違ったなーと思うし、専攻を間違ったなーと思います。

結果、当初思い描いていた研究は何一つできていません。
研究テーマをどうにか固めて、自然言語処理の手法をちょっと使って、Webアプリを作って終了。
研究というより、卒業制作みたいな形になってしまい、先生や先輩には最後まで「これってどう評価するの?」という部分を突っ込まれていました。


いろんなことがうまくいかなかったのが重なって、大学最後の1年を棒に振ったような印象です。
でも、愚痴を目一杯吐いたとこで、研究の話はここで終わり。

4月までは自由の身なので、これまでできていなかったWebの勉強を思いっきりしていこうと思います!
とりあえず、日記を毎日書くことを復活させます!