sseze's blog

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「エンジニアインターン」インタビューを終えて、将来どういう人間になっていたいのかを小一時間考えた

エンジニアインターンというサイトがある。

先日、このサイトを運営してる会社から「インタビューをさせていただけませんか?」という依頼があった。突然のことだったため、若干戸惑いつつも面白そうだったので、受諾。

インタビューで聞かれたのは、次の3つ。

・これまでのエンジニアとしての歩み
・エンジニアとして企業で働いてみて、どのような学びがあったか
・今後どのようなエンジニアになっていきたいか

既に上がってるインタビュー記事を見ると、何かサービスを作ってます、という人が非常に多かったのだけど、自分は今までWebに公開されていないプロダクトにばかり関わってきたため、これといって紹介できるモノがなかった。
ということで、就活のときに作ったPreziのスライドを一部改変して流用した。

http://prezi.com/h-2gu-mttdtf/engineer_intern_tech_presentation/?kw=view-h-2gu-mttdtf&rc=ref-12117921

大学選びに始まり、
なぜ企業でアルバイトするようになったか、
なかなか最初の会社が決まらないアルバイト就活の話、
最初の会社での学びから、今のアルバイト先への飛躍、
アルバイト先での転機、
アルバイトでやってきた業務の数々、、、

と話していく中で、最後にどのようなエンジニアになりたいか、という話になった。

ここで困ってしまった。
新しいサービスを考えて会社を作ることにはあまり関心はないし、技術的に周りより秀でているところも今のところ特になし。技術が全くできないわけではないが、「できる!」というには、おこがましい。今の自分の気持ちを正直に話してみた。

ミクシィという会社から内定をいただけたので、現状の"mixi"の停滞感を打破したい、もっと良いサービスになるよう、尽力したい、そんなことを話した。実際に思ってることではあるけど、少し苦し紛れな部分があり歯切れが悪い感じ。整理するために記事を書きます。

id:k_kinukawa さんというロールモデル

大学受験直前に、あるサイトで「凄い人」として紹介されていた、id:k_kinukawa さん。
工業高校出身で、独学で大学受験の勉強をし、学生時代は技術バイトの毎日。大学卒業後は、某大手玩具メーカーに就職するも、そこを敢えて辞めて、未踏の認めるスーパーエンジニアとして駆け上がっていくサクセスストーリーは、大学4年間を通じて憧れの存在だった。自分もいつかこんなエンジニアになりたい、というのが、もっとも根底にあるエンジニア像だと思う。
昔、id:k_kinukawa さんに会った時に、「憧れのエンジニアです!」という話をしたら、「僕の憧れの人は id:higepon さんだよ」と教えてもらった。ああ自分と一緒なんだと思った。自分は人からの影響をモロに受けるタチなので、ロールモデルという存在が重要な要素を占めてる気がする。

ギミックの凝ったものやカッコイイものが好物

小さい頃から、ギミックの凝ったものというか、カッコイイものが好きな子供だった。
ガンプラは小学2年生頃にはPG(1/60スケールのもの)を組み立てていたし、ミニ四駆の改造にもかなり凝っていた。
そして何より好きだったのはLEGOブロック。よく変形ロボみたいなモノを作っていた。
また、SF映画を見るのが好きだったので、よくこんなロボットや、こんなクルマの絵を描いていた。
今はLEGOも絵を描くことも止めてしまったけど、その代わりに高校時代から始めたコンピュータの世界にドップリ浸かるのが大好きになった。
初めて触った頃はわからないことだらけだけど、調べてくと、どんどん仕組みがわかっていく感じ。しかもどこまで進んでも終わりがない。
そんな世界を黒い画面、緑色の文字で操る様をとてもカッコイイと感じる。シンプルなインターフェイスなのに、中では複雑な操作をしている、みたいな。わけわからなさが、逆にそそられるような、そんな感じがする。

就活してみて思ったこと

大学に入った頃は、最近の理系大学生は大学院に進む、と聞いていたので、進学する気満々だった。
周りと同じというのが嫌で、人よりも一歩進んだ視点でものを見たいと思い、やりたい研究テーマも早い段階で決めていた。研究は3年計画で成果を出すつもりだった。
しかし、ふと思うことがあった。周りが大学院進学を当たり前のように考えてる中で、自分も同じレールの上に乗って進学を考えてるんじゃないか?
進学するか、就職するかで悩んだ。
ちょうどその頃に、バイト先で進路の相談に乗ってもらった。

院に進むか迷ってるんです、大学に残ってこんな研究がしたいし、まだまだ勉強し足りないことが山のようにある、けど周りと一緒に思考停止して進学するのは嫌だし、いつかは就職するんだから、今できることをしてみたいし、、、

そんなことを話した。すると一言、

「じゃあその研究でイチバンになれる自信はある?」

言葉に詰まった。
研究というものをそれまで一度も経験したことがない中で「研究でイチバンになる」というイメージが全く持てなかったし、それを実現できるだけの学力面での力は、自分にはないと思った。
結局、自分が大学院に進みたいと思っていた一番のポテンシャルは、「研究がしたい」ではなく、「技術の勉強をする時間がもっと欲しい」ということだということに気付かされた。
あまり技術に関する実力に自信は持てなかったけど、イチかバチか、就活に賭けてみることにした。
すると、技術に対して高いボーダーを課している会社があった。id:kinukawa さんがいるミクシィだった。
ミクシィの技術面接は、2人のエンジニアとの2体1で1時間行う。現状の知識・経験をフル回転させて、なんとか通過することができた。
新卒の面接の時点で、かなり高いレベルを要求されるということは、それだけのスペックを持った人が集まってくるということであって、それを審査しているエンジニアの人たちもかなりレベルが高いということだと思う。すなわち、技術的にかなり高い水準であることを意味する。
大学院で一人、技術の勉強をするよりも、数段上の次元で自分を高められる環境だと思った。
ミクシィの他にも何社か受けたが、面接を通過した会社の中では、結局ミクシィ以上に「進学するより価値のある会社」に巡り合うことはなかった。

そういうわけで、ミクシィで働く道を選んだ。

結局はプロフェッショナルになりたいということか

こう書いていて、やはり、自分は新しいサービスを立ち上げることよりも、技術に長けた本当の意味での"プロ"グラマになりたいんだ、という思いが強いことがわかった。
id:kinukawa さんが、昔の記事でこんなことを書いていた。

どうも、趣味に対して「他人よりも好き度が高いと思う事柄」的な認識をしているのだが、他人と比較する必要は全然無いはず。
なのに、就職活動では他人と比べてどれくらい好きか、どれくらい詳しいか、というようなことが求められている(気がする)。
そう考えてしまうと、雲の上の存在が多すぎて「自分はこれが得意だ」と胸を張っていえなくなる

まさに自分だ。雲のうえの存在が多すぎて、得意だ、と胸を張れない。
そういう状況の中で、なんとか自分の立ち位置を見つけたくて、最近はやや尻込みした将来像を思い浮かべていたように思う。
でもそういう言い訳がましいことは抜きにして、プロになりたい、と虚勢を張るのもいいんじゃないか、って。

趣味はコンピュータに触ってることです。

将来永劫、これは変わらないし、極めたら最高にカッコイイじゃん、これ。