sseze's blog

インターネットとガジェットが好きな人のブログです

台風で自宅待機だったので、実名制vs匿名制※1の行く末についてちょっと考えてみた

今日は10年ぶりの大型台風が通勤時間帯を直撃する予報が出ていたので、会社が午前中は自宅待機にしてくれていた。

お昼まで寝てるのはなんだか勿体ない気がして、自宅待機で会社のメールを読んだり、Vimの設定したりして午前中は過ごしていたんだけど、お昼くらいにFBでshimizu氏が興味深いポストをしていたので、その根拠が知りたくて少し突っ込んでみた。

自分:
その根拠は?

shimizu氏:
オフラインとオンラインの境界線が無くなっていくと思うから。
その前提としてオフラインでは、どんな個人がそこにいるのか、という信憑性と安全性のもとにコミュニケーションが成り立つことがほとんど。匿名を前提としてやりとりをすることは、少ない。オンラインでもそのような形に近づくのではないかと。匿名性文化もどこかで残り続けるだろうが、マジョリティは実名性になると考えている。

自分:
根拠がやや主観的かなぁ。「実名制がマジョリティになって欲しい」願望が見え隠れしてる感じ。

確かに、オフラインとオンラインの境界はなくなっていってるのは周知の事実。
だけどそれと「個人が特定できる信憑性のあるサービスのみが生き残っていく」ことは必ずしもイコールではないんじゃね。実名制のFacebookだって信憑性のうっすいアカウントはゴロゴロ出てくるし、逆に従来の匿名性、あるいは半匿名性で生き残ってるサービスの住人が信憑性のうっすい情報ばかり垂れ流してるかと聞かれればそうではないでしょう。
重要なのは
「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」と、
「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」
がそれぞれ何なのか?をもっと精査することだと思う。

あと、この辺はネットリテラシーの話とも絡んでくるかな、と。使う側のリテラシーが低かったら個人が特定できても単なる馬鹿発見器にしかならないってのがTwitterを実名制で使ってわかった教訓だと思う。

shimizu氏:
いいね!

「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」
「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」
↑これぜひ考察聞かせてほしい!

自分:
「実名制サービスを使う人の望んでる欲求」は

相手の顔がわかる環境で安心・信頼感のもとで発信をしたいという欲求
第三者(社会)に自分の存在をアピールしたい、外部へ発信していきたいという欲求(→ 自己顕示欲)

に分類できるかなと思ってて、現状の日本だと、

前者がLINEユーザー
後者がFacebookユーザー

にに多く見られるのではないかと。

一方で「匿名性、半匿名性サービスを使う人の望んでる欲求」ってのは

個人が特定できることへのアンチ心理
・「特定厨こわい」等、実名制のマイナス面への警戒心 (→ 2ch民、mixiユーザー)
・個人を特定されると何か不都合がある (→ 2ch民、増田民)

そもそも実社会とは切り離して考えたい
・個人名が特定されると実社会で悪影響が出る (→ いろいろありそう)
・ネット上では実名よりもハンドルネームの方が名が通る (→ いろい(ry)

とかとか…まだまだ探せばあるかも。

自分:
個人が特定されることのメリットとデメリットがちゃーんと分かってる人だけなら、完全実名制でみんな幸せかもしれないけど、現状だとネットユーザーのリテラシーってそうはなってないので、全部が全部特定できちゃうと不幸な運命たどる人が多く出てきて居心地悪い人出てくると思う。

「特定できない」をデメリットとしてしか考えるんじゃなくて、もっと視野を広げて、使い方によってはメリットもあるってことを訴えていかないと、匿名性文化圏で育った我々の強みが薄くなってしまう気がする。

自分:
↑読んでて思ったけど、
> ・個人を特定されると何か不都合がある (→ 2ch民、増田民)

> ・個人名が特定されると実社会で悪影響が出る (→ いろいろありそう)
は言ってること被ってるかも。

一応半匿名制のWebサービスを運営する会社の人間として、皆さんが実名制サービス匿名 or 半匿名制サービスについてどう思うか聞いてみたくなって、久々にブログに投稿してみた。

その手の本とかで情報仕入れたりしてないので、自分の情報も間違ってるかもしれない。
ぜひ忌憚なき意見をいただければと思います。



※1 訂正:s/匿名性/匿名制/